平成28年度に公表した「千葉県救急医療センター・精神科医療センターの統合整備に係る基本計画」に基づき、平成30年度に新病院の建設に係る基本設計を完了しましたので、その概要を公表します。
1.施設概要
- 建設予定地
千葉市美浜区豊砂(精神科医療センター隣接地) - 病床数
150床(一般100床、精神50床) - 延べ床面積
約22,000平方メートル
うち、新病院棟 約19,900平方メートル(現病院計 約15,000平方メートル) - 構造・階数
新病院棟:SRC造(一部S造:免震構造)、地上4階
その他に防災棟及び院内保育所を整備
2.施設の特徴
- 救急医療センターと精神科医療センターの一体的整備により、身体・精神科合併救急患者について、迅速かつ適切な医療を提供
- 防災棟やヘリポートの整備により、迅速なトリアージと搬送を実現
- 大規模な自然災害のみならず、テロ等の人的災害の発生時においても、DMATとDPATを同一病院内で運用できる機能を活かし、身体・精神両面にわたる包括的な医療を提供
- 同一施設内に整備する精神保健福祉センターと連携を図り、隙間のない精神保健福祉サービスを提供
3.整備スケジュール(予定)
- 令和元年度~令和2年度 実施設計
- 令和2年度~令和4年度
- 令和5年度 新病院オープン
基本機能
1)救命救急
県全域を対象とする高度救命救急センター機能に加え、県下救命救急センターを結ぶネットワークの「ハブ病院」として、県内救命救急センター等を結ぶ情報ネットワークを構築・運営し、高度救急医療を必要とする患者の受入調整を行う。
2)精神科救急
24時間365日体制で精神科救急患者を受入れるとともに、精神科救急情報センターによる精神科救急基幹病院間のコーディネートを支援する。
3)身体・精神科合併救急
救急搬送時に受入困難事例となるケースの多い、身体・精神科合併救急患者を受入れる。また、精神保健福祉センターと連携してコーディネートを行い、速やかな受入体制を確立する。
4)リハビリテーション
救命救急においては、急性期からのリハビリテーションに取り組むとともに、精神科における作業療法、通院患者へのデイケアプログラム等を行う。
5)アウトリーチ
精神科在宅ケア支援訪問として、退院後の通院患者のうち、単身者や高齢者等、濃厚な医療・福祉サービスを要する患者に対して、多職種チームで定期的もしくは危機介入的に自宅訪問する。また、救急在宅医療の強化として地域医療連携センターによる退院後の施設・在宅への支援を行う。
6)災害医療
基幹的な災害医療拠点として、大規模災害発生時に、身体・精神両面にわたる災害医療のハブ的役割を担う。
7)教育・研修
救命救急・精神科救急の知見や精神保健福祉センターとの連携によって得た知見を人材育成に活用する。
8)精神保健福祉センターとの連携
精神疾患の予防・相談から社会復帰支援まで一貫した精神保健医療福祉サービスを提供する。
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