広島市 市立三次中央病院建替基本設計は山下設計 1.7億円上限

市立中央病院建替基本設計業務
市立中央病院建替基本設計業務

市立三次中央病院建替基本設計業務委託公募型プロポーザルの結果、山下設計を特定した。履行期間は契約締結日から令和7年5月31日、業務委託費の上限は169,000千円(消費税及び地方消費税を含む。)。

この計画では、病院を稼働させながらの現地建替え建設事業であることに加え、昨今の恒常的な職人不足、建設資材の高騰、消費税の増税などによる建設費の高騰に対し、質の高い建物を病
院経営の観点も含め、適正な建設費で整備するための資質を有した事業者の選定が重要とされている。

当初の基本構想では、新病院の病床規模は 305 床と想定していたが、2023 年12 月に公表した「市立三次中央病院 建替基本計画(案)」では、看護師不足、建設費の高騰等を踏まえ、280床での整備へとダウンサイジングを行った。

医療機能として、5疾病に対応するとともに、手術機能としては、年間 2,500~3,000 件を目標とした手術件数に対応する6室の手術室を整備し、手術支援ロボットの他、新規開設の心臓血管外科向けハイブリッド手術室も設置する。また、放射線治療装置も導入予定。

病床規模は280床

病床機能は全個室型病棟を前提とし、ICU4床、高度急性期病床65床、急性期157床、地域包括ケア病棟40床、緩和ケア病棟14床で構成。

病床種病床数
ICU4 床:特定集中治療室管理料
高度急性期病棟65 床:急性期一般入院料
急性期病棟157 床:急性期一般入院料
地域包括ケア病棟40 床:地域包括ケア病棟入院料
緩和ケア病棟14  床:緩和ケア病棟入院料
280 床

総事業費は250億円の予想

基本計画時点での総事業費は250億円を想定しているが、昨今の物価上昇、建築費高騰の状況を鑑みると上振れする予想。

項目対象経費金額(税込)
建設工事費病院建設費,駐車場及び外構工事費  等193.6
調査費測量費,地質調査費  等0.5
設計監理費基本設計費,実施設計費,工事監理費5.9
医療機器 等 整備費医療機器,厨房機器,什器,看護備品,家電, 医療情報システム導入費,ネットワーク工事費  等36.7
移転費患者移送,医療機器等移設費用2.0
既存施設解体費解体設計及び解体工事費用9.1
開院準備費CM(コンストラクション・マネジメント)等2.7
合計250.5
(単位:億円)

整備スケジュール

令和7年度中に DB 事業者を選定、令和 10 年度中に竣工し、令和 11 年度の開院を目標として整備事業を進める予定。

出所:広島県三次市「市立三次中央病院建替基本設計業務の公募型プロポーザルの実施について(選定結果)