足立区は東京女子医科大学東医療センターが移転し、区内初の大学病院として令和4年1月1日(土曜日)に東京女子医科大学付属足立医療センターが開院、1月5日(水曜日)から外来診療を開始すると公表した。
東京女子医科大学附属足立医療センターは都内の二次保健医療圏の区東北部(足立区、荒川区、葛飾区)の地域災害拠点中核病院であり、また二次救急では対応が難しい重症患者に対応する三次救急医療機関。
ほかにも地域がん診療病院、地域周産期母子医療センターなど、様々な機能を有する。
新病院の概要
- 病床数…450床
- 一日あたりの想定外来患者数…1,000人
- 機能…三次救急医療、地域災害拠点中核病院、周産期母子医療センター、地域がん診療病院、高度急性期医療、臨床研修・教育・臨床研究機能、地域医療連携機能、がんゲノム医療連携病院
- 敷地面積…27,644,94㎡
新病院移転の背景
東医療センターは、1934年(昭和9年)より、現在の地荒川区において約85年間、大学附属病院として高度な医療を提供しながら地域医療にも貢献し、地域の皆さまとともに病院運営を行ってきた。
この間、建物の増改築や新築などを経て現在の東医療センターの形になっているが、敷地条件等については、敷地の約3分の2を東京電力などからの借地に頼り、また敷地内の1号館などの建物の老朽化が問題となっていた。
さらに昨今求められる医療水準は、提供する医療内容の高度化だけではなく、病室や廊下などハード面においても同様に求められるものは高度化している。
これらの課題を解決するため、より良い高度な医療を提供するため代替地の検討を進めていたところ、足立区から病院誘致を受け、移転計画に至っている。
現在の東医療センターは本年末、12月29日(水曜日)までの診療予定。
足立区では開院に合わせて、病院周辺電線類の地中化やバス転回場所の設置などの関連工事を行っている。現東医療センターは1日平均約900人の患者と病院関係者約1,400人の出入りがあるため、江北地域への移転に伴う大学進出とは違った変化が期待される。
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