千葉市立新病院整備実施設計技術協力業務委託｜簡易公募型プロポーザル

千葉市は千葉市立新病院整備実施設計技術協力業務の委託事業者（施工予定者）を簡易公募型プロポーザル方式により募集する。

千葉市立新病院整備基本計画・基本設計

新病院の基本方針と具体的な整備計画では、周産期の強化としてMFICUやNICUの設置、総合医の配置、ERの強化などが挙げられている。

患者に信頼される病院

• 入院の説明や各種相談窓口を一元化し、がんや病気に関する医療相談や、介護や福祉に関する相談、治療方針や薬、検査の説明など、安心して治療に専念していただけるよう、プライバシーに配慮し、総合的かつ効率的にご案内することを⽬的とした患者総合支援部門を整備。
• 周術期外来の実施や、多職種による入院前の面談、検査や薬の説明など、患者へ診療方針や治療方針を丁寧に伝える機能と体制を整備。

胎児から⾼齢者まで切れ⽬ない医療の提供

• ⾼度な周産期医療への対応と診療機能の集約・拠点化へ対応するため、ハイリスク妊婦の管理病床として母体・胎児集中治療室（MFICU）を6床、超低出生体重児などの治療病床として新生児集中治療室（NICU）21床整備。
• 外科的治療を行った新生児や小児救急の受け皿として、新生児・乳幼児重症管理病床を新たに６床整備し、後方病床として感染症患者にも対応した新生児・乳幼児病床を１５床整備。
• 小児・移行期病床を３４床整備し、成人先天性心疾患に対しては、関連診療科のチーム体制を整備。
• がん診療体制の整備や救急医療の強化などで増加する外科的治療や手術に対応するため、手術室を９室整備。
• 入院前から退院後の自宅療養へ向け、地域の在宅療養施設と連携しながら、退院後の自宅療養生活を支援する体制を整備。

救急医療の強化

• 新生児から⾼齢者までの幅広い救急患者を受け入れるため、総合的な入院治療に対応できる総合医や小児科医との協働、専門的治療を行う後方支援診療科との連携体制を整備。
• 救急初療室（ER室）の拡充や重症患者の受け皿として、集中治療室（ICU）を８床、⾼度治療室（HCU）を６床整備。
• 緊急性の⾼い治療に迅速に対応するため、手術室や血管造影室、集中治療室、分娩室を緊急用エレベーターに隣接配置。

災害医療の強化

• 大規模災害時においても事業継続できる病院を⽬指し、建物の免震化やライフラインの二重化を整備。
• １階に集約配置した外来診療エリアを大規模災害時の診療スペースとして活用し、防災ひろば、講堂、エントランスモールは、多数の傷病者の受け入れやトリアージ、診療スペースとして整備。
• 災害時の患者搬送に利用することを想定し、屋上にヘリポートを整備。

がんの診療体制の強化

• がん診療に関わる診療科や部門の体制を整備。
• ⾼度な外科的治療や低侵襲治療に対応するため、手術室を９室まで整備。
• 増加が見込まれる外来化学療法患者に対応するため、外来化学療法室の病床を最大１６床に増床。
• 放射線治療装置を引き続き整備し、手術・化学療法を含めた集学的治療に対応できる体制を整備。

感染対策の強化

• 感染症患者専用の入口を設け、入院が必要になった場合には、緊急用エレベーターを利用し、一般患者と動線を分離。
• 一般病棟には、陰圧設備を設けた病床を整備するとともに、新興感染症などの拡大時には１病棟を感染症対応病棟とする計画。

新病院の機能・規模

基本設計条件

• 建築場所…千葉市美浜区若葉 3 丁目 1 番 27、 1 番 41 の一部
• 敷地面積…34,992.48㎡
• 建物用途…病院、保育所、物販店舗 ( 薬局 )
• 建築面積…病院部分：約 9,500㎡
• 延床面積…病院部分：約 33,000㎡

概算工事費及び事業スケジュールの見直しについて（令和4年5月10日）

必要駐車台数の見直しによる立体駐車場の整備や物価上昇等に伴い概算工事費を変更しました。

また、鉄骨の納期の長期化による工期への影響や一部設計の修正に伴う影響により事業スケジュールの見直しを行いました。

■概算工事費：約220億円　⇒　約238億円

■事業スケジュール：R8年春頃開院見込

• 千葉市立新病院整備実施設計技術協力業務委託（施工予定者選定プロポーザルについて）
• 千葉市立新病院整備基本計画及び基本設計概要
• 千葉市立新病院整備基本計画