2病院統合を検討/病床数は600床想定/伊丹市、学校共済

【12月下旬に伊丹病院基本方針案】

兵庫県伊丹市と公立学校共済組合は、いずれも施設が老朽化している市立伊丹病院と近畿中央病院の統合を検討している。今年度は両者の共同調査研究事業として「病院運営共同調査委託業務」をトーマツに委託。中間報告では、統合病院の病床数を約600床とすることなどを盛り込んでいる。 12月下旬には市が伊丹病院基本方針案を公表する予定で、同案で統合可否や事業候補地の方向性がある程度示されるとみられる。

中間報告によると、必要病床数は既存機能の確保と高度急性期から急性期の市内完結率80%を目標として算出。これらを満たす延べ入院患者数は1日当たり586.1人で、これに今後の医療需要の伸びや平均在院日数の減少という予測を加味した結果、約600床とした。

候補地については両病院敷地を比較しており、災害時の事業継続性や立地アクセス性などから市立伊丹病院敷地が優れているとしている。

市立伊丹病院は昆陽池1-100にあり、病床数は一般414床。現病院施設の規模はSRC造地下1階地上6階建て塔屋2層延べ2万7871㎡。

近畿中央病院は車塚3-1にあり、病床数は445床(一般病床408床、人間ドック37床)。7階建ての病棟、3階建ての外来診療棟で構成し、総延べ2万9791㎡。