医療市場の基礎調査方法

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企業が新しい製品やサービスを展開する前に市場調査をするのと同じように、医療機関でも医療市場調査を行います。深度は調査会社によって異なりますが、参考となる資料を以下にクリップしておきます。

日本医師会 JMAP 地域医療情報システム

JMAP(Japan Medical Analysis Platform:地域医療情報システム)は、各都道府県医師会、郡市区医師会や会員が、自地域の将来の医療や介護の提供体制について検討を行う際の参考、ツールとして活用していただくことを目的として日本医師会が提供しています。

都道府県・二次医療圏別に一般診療所、病院、歯科、薬局等の施設データが格納されており、将来推計人口(人)や医療介護需要予測指数(2015年実績=100)が表示されるので、当該地域の基礎情報を簡易的に把握する際に便利です。

JMAP 日本医師会

人口問題研究所 将来推計人口

JMAPで使われているような、日本の将来推計人口は国立社会保障・人口問題研究所で公開されています。将来推計人口は国勢調査を基に5年刻みで30年程度の将来の人口について、全国や都道府県、市区町村のレベルで、かつ、男女別年齢区分別に試算されているので、一般的な市場調査の際にも使用されます。

男女・年齢(5歳)階級別の推計結果などはエクセル形式で公開されているため、取り扱いも容易です。

将来推計人口
2025年の将来推計人口

厚労省 患者調査

患者調査」は、3年ごとに実施される全国規模の医療施設調査です。全国から層化無作為に医療施設を抽出し、調査の期日中にその医療施設を利用した患者についての調査票を医療施設が作成するもので、全国で対象となる施設は、病院約6,500施設、一般診療所約6,000施設、歯科診療所約1,300施設となっています。

調査される主な項目は推計患者や受療率などがありますが、詳細なデータは「e-Stat(政府統計の総合窓口)」からダウンロードすることができます。

  • 1 推計患者数[256KB]
    • (1)施設の種類・性・年齢階級別
    • (2)傷病分類別
    • (3)在宅医療の状況
    • (4)入院(重症度等)の状況
  • 2 受療率[238KB]
    • (1)性・年齢階級別
    • (2)傷病分類別
    • (3)都道府県別
  • 3 退院患者の平均在院日数等[261KB]
    • (1)施設の種類・年齢階級別
    • (2)傷病分類別
    • (3)推計退院患者数の構成割合
  • 4 入院前の場所・退院後の行き先[226KB]
  • 5 主な傷病の総患者数[314KB]

既出の将来推計人口(男女・年齢区分別)と患者調査の受療率(性・年齢階級別)を乗じることで、傷病分類別の将来推計医療需要(外来・入院の別)を算出することができます。

将来推計人口と受療率から患者数を推計する
将来推計人口と受療率から患者数を推計する

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