東京都は2022年の病床配分に関する事前相談を6月1日から開始した。
事前相談は、東京都知事が医療法(昭和23年法律第205号)第7条に基づき、病院及び有床診療所の開設(移転を含む。)、病床数の増加若しくは種別の変更を許可するに当たり、法第30条の4による東京都保健医療計画に基づいた病床の適正配置を目的として行う。
増床が必要な医療圏がある一方、現在の建築費動向としては過去に例を見ないくらいのコスト増となっており、増床への手上げをしたものの建設コストで経営状況が悪化する懸念もある。
病床配分までの流れ
配分までの流れ | 時期 |
---|---|
事前相談計画書(案)の確認 | 令和4年9月9日(金曜日)まで |
事前相談計画書の提出期限<必着> | 令和4年9月30日(金曜日)まで |
区市町村毎の協議 | 令和4年10月から令和4年度第2回 |
地域医療構想調整会議前まで | |
地域医療構想調整会議での協議(※) | 令和5年1月から令和5年2月まで |
東京都医療審議会への報告 | 令和5年3月 |
申出者へ結果通知 | 令和5年3月末 |
※整備する病床数が一定数以上の者は地域医療構想調整会議での説明が求められる。
東京都保健医療計画上の既存病床数の状況
療養病床及び一般病床
区中央部は7,714床の過剰とされているが、大学病院等が集中しているという理由もある。また、不足している地域としては南多摩が626床と多く、23区内では区西南部の207床となっている。
二 次 保 健 医 療 圏 | 構成区市町村 | 基準病床数(A) | 既存病床数(B) | 過(△)不足(C=B-A) |
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区 中 央 部 | 千代田、中央、港、文京、台東 | 5,576 | 13,290 | 7,714 |
区 南 部 | 品川、大田 | 8,257 | 8,096 | △ 161 |
区 西 南 部 | 目黒、世田谷、渋谷 | 9,749 | 9,542 | △ 207 |
区 西 部 | 新宿、中野、杉並 | 8,390 | 10,082 | 1,692 |
区 西 北 部 | 豊島、北、板橋、練馬 | 14,880 | 14,823 | △ 57 |
区 東 北 部 | 荒川、足立、葛飾 | 10,978 | 10,943 | △ 35 |
区 東 部 | 墨田、江東、江戸川 | 9,446 | 9,409 | △ 37 |
西 多 摩 | 青梅、福生、あきる野、羽村、瑞穂、日の出、檜原、奥多摩 | 3,342 | 4,094 | 752 |
南 多 摩 | 八王子、町田、日野、多摩、稲城 | 11,381 | 10,755 | △ 626 |
北多摩西部 | 立川、昭島、国分寺、国立、東大和、武蔵村山 | 4,322 | 4,225 | △ 97 |
北多摩南部 | 武蔵野、三鷹、府中、調布、小金井、狛江 | 7,067 | 7,388 | 321 |
北多摩北部 | 小平、東村山、西東京、清瀬、東久留米 | 5,810 | 5,796 | △ 14 |
島 し ょ | 大島、利島、新島、神津島、三宅、御蔵島、八丈、青ヶ島、小笠原 | 248 | 80 | △ 168 |
総 計 | 99,446 | 108,523 | 9,077 |
その他病床
二次保健医療圏 | 構成区市町村 | 基準病床数(A) | 既存病床数(B) | 過(△)不足(C=B-A) |
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精神病床 | 都内全域 | 18,576 | 21,002 | 2,426 |
結核病床 | 都内全域 | 254 | 378 | 124 |
感染症病床 | 都内全域 | 132 | 124 | △ 8 |
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