県立広島病院とJR広島病院は統合できるか

広島 県立病院とJR広島病院の統合
広島 県立病院とJR広島病院の統合

県の医療体制の将来ビジョンについて検討会が開かれ、年内をめどに基本計画案を策定する方針が示されることが報道された

県病院とJR広島病院を統合して高度医療が可能な新病院をつくり医師を中山間地域などに派遣する構想について検討しているとのこと。

広島県の県病院は2施設。県は今月中に一定の方向性を示し、年内をめどに新病院の設置を含めた基本計画案を策定する予定。

県立広島病院は開設後増改築により医療機能の拡充を図ってきている。一方JR広島病院は平成28年に建替え済み。

県立広島病院

県立広島病院は広島医療圏内で広島市立広島市民病院(743床)広島大学(742床)に次ぐ大規模な病院。医師220名、看護師830名など職員1,500人超。

  • 病床…712床(一般病床662床,精神病床50床)
  • 診療科目…総合診療科・感染症科,循環器内科,消化器内科,内視鏡内科,呼吸器内科,リウマチ科,糖尿病・内分泌内科,脳神経内科,臨床腫瘍科,精神神経科,消化器・乳腺・移植外科,心臓血管外科,呼吸器外科,整形外科,形成外科,脳神経外科・脳血管内治療科,皮膚科,泌尿器科,眼科,耳鼻咽喉科・頭頚部外科,リハビリテーション科,放射線診断科,放射線治療科,歯科・口腔外科,麻酔科,救急科,小児科,小児腎臓科,新生児科,小児外科,小児感覚器科,産婦人科,生殖医療科,腎臓内科,緩和ケア科,病理診断科,ゲノム診療科
  • 敷地面積…25,325.30m2
  • 延床面積…65,473.51m2

県立安芸津病院

県立安芸津病院は広島中央医療圏に位置する小規模病院。

  • 病床数…98床(一般病床69床、地域包括ケア病床29床)
  • 診療科目…内科(循環器,消化器,一般),小児科,外科,整形外科,緩和ケア外科,リハビリテーション科,放射線科,婦人科,眼科,耳鼻咽喉科,皮膚科,泌尿器科
  • 敷地面積…5,830.35㎡
  • 延床面積…11,560.20㎡

JR広島病院

JR広島病院は、JR広島駅から徒歩10分程度の駅前病院。広島がん高精度放射線治療センター(HIPRAC)に隣接していることもあり、連携によるがん治療に強み。

  • 病床数… 275床(一般病棟214床、地域包括ケア病棟41床、緩和ケア病棟20床)
  • 診療科目…内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、リウマチ・膠原病内科、脳神経内科、外科・消化器外科、人工透析外科、整形外科、眼科、皮膚科、産婦人科、泌尿器科、小児科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、麻酔科、放射線科、緩和ケア内科、病理診断科(歯科口腔外科及び精神科:入院患者対応のみ)
  • 敷地面積…約15,000㎡
  • 延床面積…約22,000㎡

広島医療圏は当面需要あり

広島医療圏は2025年以降も2020年比9ポイントの医療需要が推計されている。介護は同20~30ポイント増。

出所:日本医師会「地域医療情報システム」