10月30日、徳島県つるぎ町の町立半田病院で、患者の電子カルテのシステムが「ランサムウェア」と呼ばれる身代金要求型ウイルスに感染し、使えなくなったと報道された。
電子カルテには患者情報や診察・治療情報等を入力し、その情報が医事会計システムと連動して支払いに利用されるなど、院内でネットワーク化されており、ランサムウェアによってシステム全体がダウンしている状態が続いている。
電子カルテシステムの障害により、予約外患者さんの受け入れを中断しております。
つるぎ町立半田病院
既に、ご予約をお取りの患者さんにつきましては、できる限りの対応をさせていただきます。
なお、現在復旧の目途は立っておりません 。
皆さんには、大変ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。
これに伴い、半田病院は以下の対応を実施している。
- 新規の診療や救急患者の受け入れを中止
- 予約済みの再診患者やかかりつけの妊婦などに限って診療
- 紙のカルテに記入するなどして対応
- 会計システムも停止しているため、診療費の清算も行えない状況
- 感染経路の特定や復旧の見通しは立っていない
- 緊急措置として、使っていなかったパソコンを利用して患者情報の記録を一元化
- 新たな電子カルテシステムの導入検討
これまで電子カルテは、院内のイントラネットで構築され外部とのネットワーク接続がないシステムが多かったが、近年、中小規模病院ではクラウド型電子カルテシステムも普及している。院内でサーバ保守を続けるか、クラウドへ移行するか検討する必要がある。
病院概要
- 院所名…つるぎ町立半田病院
- 開設年月日…昭和24年04月24日
- 管理者…須藤 泰史
- 病床数…病床数 120床(内、地域包括ケア病床 8床)
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