救命救急センターの評価結果（令和4年度）

厚生労働省は、令和3年度中の救命救急センターの評価結果を公表した。S評価の中でも、最高点数は聖マリアンナ医科大学病院（神奈川県）、神戸市立医療センター中央市民病院（兵庫県）の100点。

その他S評価99点には、日本医科大学付属病院（東京都）、藤田医科大学病院（愛知県）、広島大学病院（広島県）の名があがる。

全国では、Ｓ評価が86ヶ所、Ａ評価が206ヶ所、Ｂ評価が8ヶ所となった。C評価はなかった。

救命救急センターの評価は、救命救急センター全体のレベルアップを図ることを目的として実施されており、各救命救急センターからの診療体制や患者受入実績等に関する報告に基づき、「評価項目」と「是正を要する項目」に区分して点数化し、「評価項目」と「是正を要する項目」の合計点数を基に、各施設の充実段階をＳ、Ａ、Ｂ、Ｃに区分している。

なお、評価は、診療の体制面を中心に行っており、各救命救急センターの診療水準そのものを評価したものではない。

評価結果は、救命救急センター運営事業費の補助額に反映されるとともに、診療報酬点数の救命救急入院料加算の施設基準としている。

令和４年救命救急センター充実段階評価においては、全ての項目を原則除外せずに評価を行うこととしていたが、地域の実情によっては、新型コロナ診療に特化するなどの役割を担うことによって、救命救急センターが本来担うべき機能の一部を十分に果たすことができなかった医療機関も想定されるため、全300施設の内、希望する48施設に対しては、昨年の評価において除外対象とした９項目について、都道府県を通して、当該施設の役割や貢献度等を含めて個別に新型コロナの影響に関してヒアリングを実施することとした上で、決定した。

備考欄　※： 令和３年の充実段階評価において除外対象とした項目につき、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたことについてヒアリングを実施し、新型コロナウイルスまん延前の令和元年の実績等とあわせて精査したところ、影響があると認められた項目について点数を引き上げたもの。

出所：厚生労働省「救命救急センターの評価結果（令和４年）について」