デジタルツールを活用した公営企業経営力向上支援サービス デロイトトーマツ

デロイト トーマツ、独自開発のデジタルツールを活用した公営企業経営力向上支援サービスを提供開始
デロイト トーマツ、独自開発のデジタルツールを活用した公営企業経営力向上支援サービスを提供開始

デロイト トーマツ グループの有限責任監査法人トーマツ(東京都千代田区、包括代表 國井泰成)とデロイト トーマツ リスクサービス株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 岩村篤)は、地方公共団体が経営する上下水道事業や病院事業、交通事業などの公営企業向けに、独自に開発したデジタルツールを活用した公営企業経営力向上支援サービスの提供を2022年4月より順次開始する。

サービスリリースの背景

  • 公営企業を取り巻く環境は、施設・管路等の老朽化に伴う大量更新期の到来や人口減少に伴う料金収入の減少等により、厳しさを増しつつある
  • 様々な課題に対処できず、公営企業の経営状況が悪化した場合、水道管の補修ができない、病院の統廃合、電車・バス路線の廃止といった、住民生活にも大きな影響を及ぼすことが見込まれる
  • 公営企業は経営力向上が問われる中、経営企画や経理財務部門が経営の効率化や高度化を行い、将来にわたって安定的な事業推進を確保する必要がある

デロイト トーマツは、従来から公営企業が抱える課題を解決するため、地方公営企業法の適用、経営戦略・ビジョン策定、料金・使用料水準および体系の適正化や官民連携支援といったサービスを提供している。

  • これらの知見やナレッジを組み合わせ、公営企業の経営企画や経理財務部門の効率化、高度化をデジタルツールの活用により実現する一連のサービス提供を開始
  • 従来は表計算ソフトなどを利用して手作業で行っていたり、外部の専門家を活用して実施したりしていた事業環境の将来予測や、経営目標の達成につながる収支計画作成などを、本ツールに予め構築された算出ロジックを利用することで、効率的かつ迅速に実施
  • 本ツールの活用により業務効率を向上させ、創出した時間を新たな経営改善活動に充てることも可能

公営企業経営力向上支援ツールの搭載機能

機能1:計画策定機能

  • 収支計画の主要な前提条件である将来需要予測やアセットマネジメント試算のための専門的プロセスを効率化し、手作業に依存しない収支計画作成をサポート
  • 将来における経常収支比率などの経営指標のシミュレーション機能も備えており、目標値を達成するためにどのような施策が必要であるかを可視化し、有効な経営改善施策を盛り込んだ実現可能性の高い経営戦略の立案を支援

機能2:財務分析機能

  • 決算統計データの経年・類似団体のデータをグラフィックデータで比較できることに加え、自団体の強み・弱みを一目で把握できる分析レポート作成機能を通じ、経営改善に向けた取組みの策定を支援
  • デロイト トーマツのノウハウを反映した決算書や仕訳データのチェック機能により、財務数値の不突合数値や異常な仕訳データの一覧を効率的に確認

機能3:QAサポート機能

  • 基礎的な事項から高度な内容まで幅広いFAQを収録しており、経理実務の疑問をその場で解決
  • フリーワード検索による全文検索機能を備え、インターネット検索と同じ感覚で利用可能

機能4:企業会計支援機能(構想立案中)

  • 所定のフォーマットに沿って一定の項目を入力、選択するだけで、公営企業会計の実務経験がない方でも、容易に複式仕訳を作成可能

出所:デロイトトーマツ