島根県吉賀町は24年3月に六日市病院を公設民営化したよしか病院の建て替え基本計画を公表した。
新病院は98床 (一般病床50床(地域包括ケア30床含む)、介護医療院48床)、延床面積は5,750㎡ 程度( 58.6㎡ / 床)としている。
建設場所は建設費、工期、患者動線、設計自由度及び周辺交通への影響を考慮し、現地、隣地、その他で検討していくとしている。
また、整備手法については、従来の設計・施工分離発注方式のほか、ECI方式・デザインビルド方式・PFI方式を加えた計4種類の手法があり、建設コストの縮減、工期の短縮、品質の担保など様々な視点から、最適な手法を検討していく予定。
項目 概算費用
設計・管理費等 | 2.0億円 |
建築工事費 | 34.5億円 |
現病院解体費 | 6.5億円 |
医療機器等 | 6.0億円 |
その他 | 3.5億円 |
合計 | 52.5億円 |
事業のスケジュール
令和6年度中に基本設計、翌7年度に実施設計、令和8年度以降の本体工事を行い、令和9年度に新病院開院を目指している。
計画策定の背景
吉賀町にはこれまで町立病院がなく、社会医療法人石州会が運営する六日市病院を補助金を交付することで運営支援を行ってきたが、経常損益の赤字が拡大し、いずれは医療提供体制の継続のみならず行政運営さえも困難になることが予想される事態なったため、令和2年2月より、指定管理者制度の活用による公設民営化に向けた検討を開始、令和5年4月には町が主体となって公設民営による病院運営の受け皿となる「医療法人カタクリ会」を設立、令和6年3月より「よしか病院」として新たに医療サービスの提供をはじめた。
令和5年に「吉賀町新病院基本構想」を策定、よしか病院の担うべき役割や機能をもとに、新病院の建築について考え方や方向性を具現化した計画として、本基本計画が作成された。
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