岩見沢市 新病院基本計画344億円 市立総合病院と北海道中央労災病院の統合

岩見沢市立総合病院 新病院基本計画
岩見沢市立総合病院 新病院基本計画

市立総合病院と北海道中央労災病院の統合を前提とした新病院の建設に向け、「新病院建設基本計画」の策定を進めてきた岩見沢市では新病院建設の基本計画素案を取りまとめた。

新病院の重点医療機能 急性期・回復期・専門医療

  • 急性期医療の充実…急性期医療提供体制の充実、がん診療連携拠点病院の指定
  • 回復期医療の充実…回復期病棟の設置、心不全・心臓リハビリテーションセンターの設置
  • 専門医療の充実…小児・周産期医療提供体制の充実、精神医療や透析など専門医療の維持
  • 救急医療の充実…HCU(高度治療室)・SCU(脳卒中集中治療室)の設置、二次救急の機能の充実
  • 災害・感染症医療の充実…災害医療提供体制の充実、新興感染症等に対する体制の強化
  • 地域医療連携の推進…地域の医療・介護・福祉機関との連携・機能分化による地域医療の維持

新病院の診療機能 28の診療科

  • 臓器別・疾病別などでわかりやすく細分化した28診療科に再編
  • 急性期や二次救急を担う医療機関としての機能を強化するため、7つの部門を新設し、7つの機能の充実を図る
  • 標榜診療科…総合診療科、整形外科、内科、産婦人科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、循環器内科、眼科、消化器内科、泌尿器科、糖尿病内科、精神神経科、腎臓内科、麻酔科、緩和ケア内科、脳神経外科、小児科、皮膚科、外科、放射線診断科、呼吸器外科、放射線治療科、血管外科 リハビリテーション科、人工透析・腎不全外科、病理診断科、乳腺外科、歯科口腔外科

新病院の施設規模は462床

  • 新病院の病床数は、入院患者数がピークとなる新病院開院当初(令和10年度)を想定した合計462床
  • 計画延床面積は、近年建設された同規模病院の事例を参考に、病院部分の1床あたり延床面積を85㎡と設定した40,000㎡程度
  • 一般急性期、HCU、SCUに加え、緩和ケア20床、回復期リハビリテーション病棟40床
  • 精神病床は70床設ける
一般病床388床
 急性期一般病棟310床
 HCU(高度治療室)12床
 SCU(脳卒中集中治療室) 6床
 緩和ケア病棟20床
 回復期リハビリテーション病棟40床
精神病床70床
感染症病床4床
合計462床

建設地は北海道中央労災病院用地

  • 災害発生時や救急搬送におけるアクセスの確保において、国道に面した立地の優位性が高いことから、「北海道中央労災病院用地」に決定
  • 新病院建設工事期間中の中央労災病院の運営の継続、敷地内の高低差、工事中の安全計画などに配慮
  • 交通アクセスの更なる向上に向けて関係機関と協議・検討

関連施設の方向性

新病院と同時に移転

  • 市民健康センター 健診機器や人員の限られた医療資源を有効に活用し、受診者の利便性を確保
  • 院内保育園・病児保育施設 働きやすい職場環境の提供や病児の容体急変時への対応
  • →移転後の建物の利活用は今後も引き続き検討

継続検討など

  • 現病院施設・跡地 本館は新病院開院後に解体、新棟を含む跡地(約20,000㎡)の利活用を検討
  • 市立高等看護学院 現施設での運営を継続 講師の移動手段や物品調達方法は今後検討
  • 職員宿舎 民間賃貸住宅の借上げで対応、医師当直室を充実させて整備
  • 市立栗沢病院 老朽化した病院施設の再整備に向け、必要な医療機能・適正な規模を検討

部門別基本計画(抜粋)

外来部門

  • ブロック方式(関連性の高い複数の診療科をブロック化)の採用、中央処置室・採血室の設置
  • プライバシーに配慮した診察室とわかりやすい表示や動線に配慮
  • 待合表示モニターや呼出システム、コンビニエンスストアなど、待ち時間を有効に活用できる環境を整備

総合支援センター(仮称)

  • 入退院支援・相談機能を一元化し、患者や家族を総合的に支援
  • メインエントランスに近接した場所に説明ブースや相談室を整備
  • 再来患者がより利用しやすいよう外来予約センター機能の導入を検討

精神医療センター

  • 外来・作業療法・デイケア・訪問看護・相談支援など、多職種連携による精神医療の提供
  • 身体合併症などの救急搬送患者や医療資源投入量の多い急性期患者への対応を強化

救急部門

  • 二次救急に特化した24時間救急診療体制を充実させ、救急搬送は全て救急外来で一元的に受入れ
  • 感染・発熱外来を設け、専用出入口や診察室の確保など患者動線を分離

病棟部門

  • プライバシーの確保やアメニティの向上など療養環境に配慮
  • 急性期一般病棟は最低でも3割以上の個室率を確保
  • 緩和ケア病棟は全室個室、回復期リハビリテーション病棟は1割程度の個室率、精神病棟は8室以上を個室とする
  • 新興感染症等について、感染症病床またはHCU個室で、拡大期は感染症病床を有する一般病棟全体で対応

手術部門

  • バイオクリーン手術室・日帰り手術室を含む全7室を整備
  • 手術支援ロボットによる内視鏡手術など、低侵襲で安全な手術を実施

薬剤部門

  • 新たに院外処方を導入し、病棟薬剤業務や入院時支援など対人業務を充実

内視鏡部門

  • 健康診断の胃内視鏡検査にも対応し、プライバシーに配慮した内視鏡検査室を5室程度整備

化学療法部門

  • リラックスした環境で抗がん剤治療を受けられる20ベッド程度の化学療法室を整備

血液浄化センター

  • 65ベッド程度の透析室を設け、快適な透析治療環境を整備

リハビリテーション部門

  • 急性期リハビリテーションだけではなく、回復期や緩和期などのリハビリテーションも充実

栄養部門

  • 調理方式はクックチルを導入し、クックサーブと併用

健康診断部門

  • 新病院内に併設し、病院内の検査・画像診断機能を活用して健診・検診機能を強化

共用・利便施設

  • 院内で快適に過ごせるよう、コンビニエンスストア・喫茶スペースなどを整備し利便性を向上
  • 職員が働きやすい環境として院内保育園を整備し、定員の拡充を検討
  • 院内Wi-Fi環境の整備や癒し・安らぎを提供するホスピタルアートの導入を検討

設計・施工の発注手法 ECI方式

  • 施工者を早期に確保するため、実施設計段階から施工者が技術協力で参画する「ECI方式」を採用
  • ECI方式を前提に令和10年春の開院を目指す
  • 竣工後3か月以上の開院準備期間を確保
岩見沢市 新病院基本計画 令和10年度開院予定

概算事業費は344億円

  • 新病院建設事業の概算事業費は、総額344億円
  • 1床当たり建築工事費は5,200万円、総額では7,400万円
項目金額1床当費用(円)
(1)設計・監理費14.6億円3,160,173
(2)建築工事費242.8億円52,554,113
(3)外構工事費5.2億円1,125,541
(4)解体経費11.9億円2,575,758
(5)医療機器45.0億円9,740,260
(6)什器備品5.0億円1,082,251
(7)情報システム14.2億円3,073,593
(8)事務費など3.3億円714,286
(9)移転費など2.0億円432,900
全体事業費344.0億円74,458,874

出所:岩見沢市立総合病院HP
新病院建設基本計画(素案) 概要版 (PDF:1472KB)
新病院建設基本計画(素案) 本編 (PDF:6763KB)