宍粟市新病院 基本設計が概ね完了

公立宍粟総合病院
公立宍粟総合病院

宍粟市は、「新病院整備に係る基本構想及び基本計画」をもとに進められた基本設計が概ね完了したため、建物概要や事業収支計画などについて、市民説明会を開催した。総事業費156億円となり、基本計画策定時と比較すると、約31億円の増額。1床当たり面積は103㎡とかなり大きい。

建物計画概要

病院棟・会議室棟

  • 階数 :地上4階 塔屋1階
  • 構造:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造(病院棟:免震構造  会議室棟:耐震構造)
  • 床面積:16,971.6㎡(1床当たり103.5㎡)
  • 病床数:164床

院内保育所棟

  • 階数:地上1階
  • 構造:木造
  • 床面積:310.8㎡(院内保育エリア:213.5㎡) (病児病後児保育エリア:97.3㎡)

研修医・医学生等宿舎棟

  • 階数:地上2階
  • 構造:軽量鉄骨造
  • 床面積:600.0㎡

敷地内調剤薬局棟

  • 階数検討中(地上2階を想定)

その他

  • マニホールド棟:22.5㎡
  • 公用車車庫:154.0㎡

配置計画

宍粟市新病院 敷地配置計画
宍粟市新病院 敷地配置計画
宍粟市新病院 1階外来エリア
宍粟市新病院 1階外来エリア
宍粟市新病院 手術・管理部門
宍粟市新病院 2階 手術・管理部門
宍粟市新病院 病棟(産科・小児科病棟)
宍粟市新病院 3階 病棟(産科・小児科病棟)
市新病院 病棟(地域包括ケア病棟)
宍粟市新病院 4階 病棟(地域包括ケア病棟)
断面構成計画
断面構成計画 地上4階建て

31億円増加の事業費の内訳

基本計画時点(令和3年12月)から31億円の事業費増となったが、その内訳で大きく占めるのが建築工事費となり、約23億円の増加となっている。また、今後の物価上昇も見据え、予備費名目で7.4億円を積み増している。

単位:百万円

区分R3.12月R5.2月差引増減
建設工事費9,36511,9252,560
 土地造成費408630221
 建築工事費8,30110,5912,289
 外構工事費等65570449
調査費53
設計監理費497366-132
 設計監理費485
 土木工事監理料13
医療機器等整備費2,2112,2110
 医療機器購入費1,7711,7710
 医療情報システム整備費4404400
コンサルタント業務委託料108105-3
什器備品購入費1391390
移転費(患者・什器備品等)30300
移転費等(医療機器等)3030
予備費739739
周辺施設整備工事1515
各種申請手数料66
実施設計技術協力業務委託料55
合計12,40315,5703,167

財源確保に向けた計画

156億円の事業費は病院企業債で136億円を調達するほか、自己資金8.7億円、合併特例債8億円等で賄う計画となっている。

単位:百万円

分類項目R5.2月計画
起債病院事業債13,604
補助金へき地医療拠点病院施設整備事業ほか220
その他一般会計繰入金(合併特例債)800
一般会計繰入金(森林環境譲与税)20
受託工事収益(病児・病後児保育分)59
病院資金867
合計15,570

令和9年開院のスケジュール

令和5年度中に施工予定者を選定し実施設計に着手、建築工事約2年半を経て、令和9年に移転・開院予定となっている。

  • 令和5年10月 実施設計着手
  • 令和6年 7月 実施設計完了
  • 令和6年 8月 建設工事着工
  • 令和8年11月 建設工事竣工
  • 令和8年12月 移転準備
  • 令和9年 3月 開院

出所:公立宍粟総合病院HP、「宍粟市新病院整備事業 市民説明会