日本ロジステックの再生計画

日本ロジステックの民事再生
日本ロジステックの民事再生

令和4年9月1日、東京地方裁判所から民事再生手続き開始決定を受けていた日本ロジステック株式会社及び日本ロジステックサポート株式会社は再建のためスポンサー選定手続きを進めており、UTLホールディングス株式会社から支援を受けることとなった。

具体的な支援方法は協議中であるが、日本ロジステック株式会社の事業を新たに設立した会社に承継させる。

日本ロジステックサポート株式会社はUTLホールディングス株式会社からの弁済資金の援助を受ける再生支援計画を策定する予定。

日本ロジステック株式会社(及び日本ロジステックサポート株式会社)は、1959年に設立された総合物流会社。1997年にジャスダックに上場するものの、2008年には資金調達ニーズもないことから上場を廃止。以降は広くアジア市場での商機を求め、中国への進出にも積極的に力を入れている。

保管や物流、通関・フォーワーディングなど物流サービスを提供している。また、医療機器や医薬部外品物流等も手掛けている。

医療機器や関連部品保管、医薬品や医療材料等の保管・流通加工は今後も高度化・効率化に向けた積極的投資が必要であり、経営資源やIT化ノウハウを有する物流企業にとっては有望な業界の一つ。

民事再生を進める中で、コアコンピテンシー(組織の核となる技術や特色)が「人」である場合、人材流出によって再建が進まないこともある。日本ロジステック株式会社には、再建に必要な人的・物的リソースが十分あり、これまでに築いたビジネスモデルもあることから、再建の道のりはそう遠くない。

日本ロジステックをめぐる最近の流れ

  • 令和4年9月1日 東京地方裁判所から民事再生手続き開始決定
  • 令和4年11月14日 日本ロジステックホールディングスはUTLホールディングスへ社名変更
  • 令和5年3月3日 元取締役、詐欺罪の容疑で逮捕されたとの報道