兵庫県 三田市 新統合病院整備 候補地選定プロポ

三田市新統合病院計画
三田市新統合病院計画

三田市は、「三田・北神地域の急性期医療の確保に関する基本構想」(令和4年12月策定)に基づき、三田市民病院と済生会兵庫県病院の再編統合による新統合病院の整備候補地に係る用地測量、物件調査、農業廃止補償調査及び土地収用法に基づく事業認定申請図書を作成することを目的とする公募型プロポーザルを実施する。予算は1.4億円。

基本計画はシップヘルスケアR&C

23年1月に公告した「三田市民病院と済生会兵庫県病院の再編統合による新統合病院基本計画等策定支援業務委託」は、シップヘルスケアリサーチ&コンサルティング株式会社が選定されている。委託額は令和5年3月31日 ~令和6年6月30日までの15か月で2,000万円。

本業務は、三田市が令和4年 12 月に策定した「三田・北神地域の急性期医療の確保に関する基本構想」に基づき、三田市民病院と済生会兵庫県病院の再編統合による新統合病院の詳細な医療機能(診療科目、人員配置、外来・病棟・救急・手術・検査等の診療部門)、病床規模、診療体制、建設計画、整備事業費・経営収支見通し、情報システム、医療機器整備、再編統合までの病院間の連携等に関する基本的な計画の策定を支援する。

出所:三田市「公募型プロポーザル実施情報(三田市民病院と済生会兵庫県病院の再編統合による新統合病院基本計画等策定支援業務委託)

基本構想では病床規模400~450床へ

両院それぞれ、築27~30年が経過し、今後の老朽化対策が必要とされる。
また、済生会兵庫県病院は資金準備がなく、残債37億円の負担から急性期病院としての建替えが困難であるとしている。
加えて、医師の確保として、新専門医制度の対応の必要性が挙げられている。専門医を目指す若手医師の研修は、指導医からの指導が見込める一定以上の機能・規模を有する基幹病院以外では不可能。現在の医療機能のままで若手医師を確保することは困難であることから、統合・新病院建設となった。

基本構想では、病床規模は400~450床規模済生会支部兵庫県済生会への指定管理を想定している。

三田市民病院 概要

名称三田市民病院
住所三田市けやき台3丁目1番地1
病床数300 床(うちHCU7床)
診療科目・部門内科、腎臓内科、消化器内科、循環器内科、小児科、外科、消化器外科、整形外科、眼科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、形成外科、産婦人科、耳鼻いんこう科、放射線科、麻酔 科、リハビリテーション科、病理診断科  (19 診療科)
職員数455 名(R3.4.1 現在)
基本理念良質な高度医療で、地域に安心をもたらします
基本方針①「ハイレベルのチーム医療で患者さんを支えます」 ②「救急医療を充実させ、中核病院の役割を果たします」 ③「急性期医療を担い、地域連携を推進します」 ④「経営基盤を強化し、病院機能を向上させていきます」 ⑤「高い技術と倫理観をもった医療人を育成します」

済生会兵庫県病院 概要

名称社会福祉法人恩賜財団済生会兵庫県病院
住所神戸市北区藤原台中町5丁目1番地1
病床数268 床(うち HCU8床、NICU9床、地域包括ケア病棟46 床)
診療科目・部門内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、腎臓内科、呼吸器外科、小児科、外科、産婦人科、整形外科、脳神経外 科、歯科口腔外科、耳鼻いんこう科、皮膚科、泌尿器科、眼科、放射線科、麻酔科、リハビリテーション科、アレルギー 科、リウマチ科  (21 診療科)
職員数403 名(R3.4.1 現在)
基本理念信頼・安心の医療の提供
基本方針・患者の立場に立った医療、患者の満足する医療を追求する。 ・地域中核病院として分担すべき役割や機能を明確にし、連携を通して地域医療に貢献する。 ・チーム医療を推進し、医療の質を向上する。 ・予防からリハ、社会復帰までの全人的な包括医療を推進する。 ・職員各自互いを尊重し、切磋琢磨して、「誇りの持てる職場づくり」に努める。 ・医療を通じて社会に貢献する。

今後、基本計画を令和5~6年に作成、設計が令和7~8年、その後工事期間を経て、令和10年の開院が予定されている。

出所:神戸市「公募型プロポーザル実施情報(新統合病院整備候補地基礎調査業務委託)」、「三田・北神地域の急性期医療の確保に関する基本構想