市立病院の老朽化への対応のため、令和9年度中の移転建替えを予定している箕面市は、新病院において必要な病床数を確保するため、病院の再編統合により新病院を整備することとし、その実現に向けて、市立病院の指定管理者を募集する。
基本構想では300小規模の病院を目指す
新病院の基本構想では、急性期病床300床の確保を目指すとしているが、これに加え回復期リハビリテーション病床の確保が課題としている。
当院の回復期リハビリテーション病床は特定病床として認められているものであるため、新病院に設置することができない。そのため、基本構想では、地域医療機関との機能分化・連携強化の一環として、再編統合相手病院との機能再編も含めた整備案を出していた。
- 豊能二次医療圏の医療需要と、 新病院の医療機能の更なる充実・強化の観点 から急性期の将来患者数を推計すると、 一日あたりの入院患者数はおおむね 300~315人程度になると予測
- 病床稼働率を90%程度と想定して、最低でも急性期病床300床を確保することとし、可能な限り350床に近い病床数の確保を目指す
- 回復期リハビリテーションの実施には、 急性期病床とは別に専用の病床を確保する必要がある
また、指定管理期間は、現市立病院から開始し、新病院開設後20年間としている。指定管理開始と新病院開院時の混乱が重複しないよう、最低でも1年程度は 現市立病院において指定管理を行う予定。
新病院の総事業費は最大325億円
面積要件は、新病院の病床数を、最小で急性期300床、最大で400床 (急性期350床に加え、現病院と同等の回復期リハビリテーション50床を確保できたと仮定)とし、敷地面積は約14,700㎡、延床面積は32, 600~42, 100㎡と想定している。
一床あたり面積は105~108㎡程度。
また、用地取得費等を含め、総事業費は最大325億円を見込む。
項目 | 概算事業費 |
---|---|
用地取得費 | 9 億円 |
設計監理・建築工事費 | 161~258 億円 |
医療機器等整備費 | 42~44 億円 |
その他 (造成、 駐車場整備、移転等) | 14 億円 |
合計 | 226~325億円 |
*新病院の病床数を、 最小で急性期 300床、最大で400床 (急性期 350床に加え、 現病院と同等の回復期リハビリテーション病床50床を確保できたと仮定)とし、 設計監理 建築工事費、医療機器等整備費を試算。
*建築資材や人件費等の高騰を想定し、1m2あたりの建築単価を最小で 50.9万円、最大で61.1万円として、設計監理・建築工事費を試算。
既存病院概要
- 開設年…昭和56年(1981年)7月
- 病床数および病床機能…317床 (急性期病床267床、回復期リハビリテーション病床54床(※特定病床)
- 標榜診療科…内科、消化器内科、循環器内科、血液内科、糖尿病・内分泌代謝内科、神経内 科、精神科、小児科、外科、呼吸器外科、消化器外科、乳腺・甲状腺外科、整形 外科、形成外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、病理診断科、救急科、麻酔科、歯科
出所:箕面市HP「箕面市立病院の指定管理者を募集します」、新私立病院整備基本構想(令和5年2月)
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