箕面市新市立病院 基本計画はシップ

箕面市は、「箕面市新市立病院整備基本計画策定等支援業務委託にかかる総合評価落札方式による一般競争入札の結果について」を公表した。

落札者はシップヘルスケアリサーチ＆コンサルティング株式会社。落札予定価格は28,901,000円に対し、入札価格（税別）は22,000,000円（落札率76.1%）であった。

総合評価方式であるため、今回の提案中、「価格に関する評価」は100点満点中50点。

提案書に関する評価は152点

また、「提案書に関する評価」の内訳は200点満点中152.6点と高評価。一方で提案に付随する評価内容である、「キャッシュフローの状況」、「品質保証への取り組み」、「福祉への配慮」、「休暇休業等の取得状況」が0.0点である点は興味深い。

同計画では、病院整備CM（コンストラクション・マネジメント）業務委託にかかる総合評価落札方式による一般競争入札も実施されたが、入札において応札者が無く、入札は不調となった。

新病院建設の背景

箕面市立病院は、急性期病床1267床、 回復期リハビリテーション病床250床の計317床を有する総合病院で、 地域医療の中核を担っている。 しかし、築41年が経過し老朽化が進行しており、 施設構造上の制約から、最新医療への対応も困難になっている。
このような状況を受け、 市立病院は、船場東のCOM1号館跡地に新築移転することが決定しており、 現在、令和9年度中の開院を目標に検討を進めている。
新駅「箕面船場阪大前駅」にほど近い絶好のロケーションを生かし、「健康寿命の延伸ヘルスケア拠点」として持続可能で質の高い医療を提供する公立病院を整備するものとしている。

府内公立病院初!全室個室の病棟

病棟の特徴として、「府内公立病院初!全室個室化 」を掲げている。

長期にわたり良質な医療を提供できる病院施設をめざし、快適性の向上、 機能性の確保等を図るほか、府内の公立病院として初めて全ての病室を個室化します (ただし、 集中治療室など高度な治療や観察が必 要な病床を除きます) 。 

※公立病院の有料個室は、国通知において全体の3割以内と示されている。 また、有料と無料は附属設備などアメニティで区別する。無料個室が満床の場合や、治療上の必要がある場合などは、 有料個室であっても個室料はかからない。 

事業費は最大325億円

出所：箕面市「箕面市新市立病院整備基本計画策定等支援業務委託にかかる総合評価落札方式による一般競争入札の結果について」