自治体病院の今年度の優良病院7選

総務省が行う令和3年度自治体立優良病院総務大臣表彰では近年最多の7病院が選出されました。

この表彰は、全国の自治体が運営する病院のなかで、経営が健全で地域医療に重要な役割を果たしている病院に贈られるもので、毎年1回実施しており今年度は35回目です。近年は3~6施設が選出されていましたが、令和3年度は7施設が選出されています。

選定の基準について、被表彰病院は、全国自治体病院開設者協議会会長及び全国自治体病院協議会会長から推薦のあった病院で、累積欠損金がなく、過去5カ年(平成27年度~令和元年度)以上経常利益を計上しているものについて、経営の健全性、経営努力の状況及び地域医療に果たしている役割を総合的に判断・決定されます。

一関市国民健康保険藤沢病院(岩手県一関市:一般 44床)

  • 救急医療では、基幹病院と連携し、初期救急に適切に対応できるよう努めている。基幹病院との連携では、地域連携パスへの参加や、画像診断機器の共同利用、医療情報の共有にも取り組んでいる。
  • 不採算地区に所在しており、藤沢地域唯一の医療機関として、地域において重要な役割を担っている。
  • 新型コロナ対応では、無症状濃厚接触者等の検体採取、発熱外来の実施等を行っている。ワクチン接種では、地域唯一の接種場所として対応しつつ、近隣の接種会場へ医師・看護師の派遣を行っている。

公立羽咋病院(石川県羽咋郡市:一般 174床)

  • 救急医療では、消防署や三次救急医療機関とも密に連携をとり、搬送も含めて適切に対応できるよう努めている。また、近隣医療機関との連携として、開放病床の運営や、症例検討会等の開催を行っている。
  • 災害拠点病院、DMAT指定医療機関、原子力災害医療協力機関に指定されるなど、地域において重要な役割を担っている。
  • 新型コロナ対応では、武漢からの帰国者への対応や、県内のクラスター発生医療機関への対応として、DMATを派遣したほか、重点医療機関として入院患者を受け入れている。

静岡県立こども病院(静岡県静岡市:一般 243床 精神 36床)

  • 救急医療では、静岡県の小児救急医療の最後の砦として、24時間365日体制で小児重症患者を受け入れている。
  • 小児がん拠点病院、総合周産期母子医療センターの指定を受け、慢性難治性疾患から救命救急医療まで、小児専門医療機関として質の高い医療を提供している。
  • 新型コロナ対応では、県内全域の小児感染患者医療の取りまとめ役 を担っている。重点医療機関として、0歳児のICU対応を行うなど、県内全域から小児重症患者を受け入れている。

公立邑智病院(島根県邑智郡:一般390床、結核5床、精神60床、感染症5床)

  • 救急医療では、郡内唯一の救急告示病院として、救急病床10床を確保し、24時間体制で患者を受け入れている。
  • へき地医療拠点病院の指定を受け、へき地診療所に医師・看護師を継続派遣するなど、地域において重要な役割を担っている。
  • 新型コロナ対応では、感染疑い患者と感染患者用の病床を確保し、簡易陰圧装置や人工呼吸器等の増設等を行った。県の感染管理支援チームに加わり、高齢者施設等からの相談に応じる体制を構築したほ か、地元の医師を対象に防護服の着脱研修を行うなどしている。

徳島県立中央病院(徳島県:一般390床、結核5床、精神60床、感染症5床)

  • 救命救急センターを設置して三次救急に対応している。また、へき地医療拠点病院の指定を受け、診療応援を行っている。
  • 地域がん診療連携拠点病院(高度型)、第二種感染症指定医療機関等の指定を受け、県内の基幹病院として重要な役割を担っている。
  • 新型コロナ対応では、コロナ専用病床の増床や重症者用ICU病床の確保なども行い、重点医療機関として、重症・中等症患者を中心に多くの感染患者を受け入れている。また、精神科病棟も有する高度急性期病院として、精神疾患のある陽性患者の受け入れも行っている。

大分県立病院(一般566床、精神36床、感染症12床)

  • 三次救急に対応する救命救急センターを設置するとともに、周産期医療、精神科救急医療、小児救急医療、循環器医療などの高次救急医療にも対応している。また、へき地医療拠点病院として地域の診療所等へ診療応援も行っている。
  • 地域がん診療連携拠点病院(高度型)や第一種感染症指定医療機関、基幹災害拠点病院等の指定を受けており、高度医療にも力を入れ、県民医療の基幹病院としての役割を果たしている。
  • 新型コロナ対応では、感染症指定医療機関として基幹的な役割を果たしている。

鹿児島県立姶良病院(精神334床)

  • 精神科救急医療施設として、24時間365日精神科救急患者に対応している。医療観察法の指定入院医療機関等の指定を受け、措置入院や医療保護入院の患者を受け入れているほか、患者の移送を県から請け負うなど、精神保健福祉行政において重要な役割を担っている。
  • 新型コロナ対応では、精神科への入院が必要な感染患者に対応する保護室等を整備したほか、近隣精神科病院等への感染対策指導の実施、精神科認定看護師によるクラスター発生医療機関のスタッフに対するメンタルヘルスケアなどを行っている。

表彰を実施した直近5年間における被表彰病院

※令和2年度は、実施せず。

平成27年度

  • 横須賀市立うわまち病院 (神奈川県 横須賀市)
  • 兵庫県立尼崎病院 (兵庫県)
  • 国保水俣市立総合医療センター (熊本県 水俣市)
  • 那覇市立病院 (地方独立行政法人那覇市立病院)

平成28年度

  • 岩手県立胆沢病院 (岩手県)
  • 石川県立高松病院 (石川県)
  • 愛媛県立中央病院 (愛媛県)
  • 長崎県精神医療センター (長崎県病院企業団)

平成29年度

  • 岩手県立磐井病院 (岩手県)
  • 日本海総合病院 (地方独立行政法人山形県・
  • 酒田市病院機構)
  • 船橋市立医療センター (千葉県 船橋市)
  • 美濃市立美濃病院 (岐阜県 美濃市)
  • 豊橋市民病院 (愛知県 豊橋市)

平成30年度

  • 岐阜県立多治見病院 (地方独立行政法人岐阜県立
  • 多治見病院)
  • 八尾市立病院 (大阪府 八尾市)
  • 紀南病院 (和歌山県 公立紀南病院組合)
  • 市立三次中央病院 (広島県 三次市)
  • 大牟田市立病院 (地方独立行政法人大牟田市立病院)
  • 唐津市民病院きたはた (佐賀県 唐津市)

令和元年度

  • 松前町立松前病院 (北海道 松前町)
  • 岩手県立中央病院 (岩手県)
  • 新潟県立中央病院 (新潟県)

出所:総務省

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